VIPPRE ξ゚⊿゚)ξツンと星空と海風のようです その7
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ξ゚⊿゚)ξツンと星空と海風のようです その7

ξ゚⊿゚)ξツンと星空と海風のようです

488 : ◆DyhKUHe1jM :2007/10/31(水) 12:29:14.44 ID:GMYVJWfZ0
―8月28日(火曜日)―

―時刻・PM7:49―

('A`)「……ふぅ」

机に向かい、参考書を閉じるとドクオはため息を吐いた。

('A`)「……あとは、英語の課題ですべて終了か。今年は順調だな」

毎日のようにとまではいかなくても、
週2~3日ペースでブーンの勉強に付き合っていたせいもあって、
今年は順調に課題が終わっていた。

('A`)「明日で終わりそうな量だし、今日はこの辺にしておこうか」

英語の問題集をパラパラと捲って残りを確認したドクオは、そのまま問題集を机に放り投げた。

('A`)「……ちょっと、走りにいこうかな」

時計を見ると時刻は八時前。

最近は夜風が涼しくなり、
バイクを走らせるには丁度良いかもしれないと思っていたところだった。

('A`)「ここんとこバイトやら、あいつらの付き合いやらで忙しかったしな」


492 : ◆DyhKUHe1jM :2007/10/31(水) 12:32:23.66 ID:GMYVJWfZ0
そんな事を呟くと不意に携帯が鳴った。

('A`)「……しぃから電話? 珍しいな」

画面で発信者を確認して通話ボタンを押す。

('A`)「……もしもし、何か用か? 」

(* - )「……ドックン。……助けて」

普段からは想像もつかないくらい、暗い声でしぃの声が届く。

('A`;)「おい! どうした、何があったんだ! 」

(* - )「……ツンちゃんが……ツンちゃんが」

('A`;)「おい、しぃ! ツンがどうした! 」







(*; -;)「……ツンちゃんが居なくなっちゃうよぉ」

嗚咽が混じりの声でしぃはそう告げた。


ξ゚⊿゚)ξツンと星空と海風のようです

493 : ◆DyhKUHe1jM :2007/10/31(水) 12:34:20.46 ID:GMYVJWfZ0
―時刻・PM8:03―

('A`;)(……うそだろ)

ドクオは既に切れた携帯を机に戻すことなく、左手をダラリと垂らす。

その手に握られていた携帯が、床にゴトリと音を立てて転がった。

しぃに聞いた話を要約すると……



【ツンが父親のところに行く】



言葉にすればたったこれだけのことだった。

('A`;)(なんで、今更)

しぃやブーンとの問題も解消された今、ツンに美府市を去る理由なんか無いはずなのに。

ドクオがそんな事を考えて居ると携帯が再び鳴った。

その画面に記された発信者の名前は……

494 : ◆DyhKUHe1jM :2007/10/31(水) 12:36:24.54 ID:GMYVJWfZ0
―時刻・PM9:12―

ξ゚⊿゚)ξ「うーん、やっぱりここの景色いいわね」

ツンは美府岬の展望台の先端で大きく伸びをする。

ξ゚⊿゚)ξ「ホント、何もかも忘れられそうだわ」

月明かりの下、海から吹いてくる夜風にツインテールがヒラリヒラリと踊っている。

('A`)「……何考えてんだよ」

『私、この夏休みが終わると同時にパパの所に行くから。 
 最後に、もう一度あそこ、……美府岬に連れて行ってよ』

さきほどツンが電話で言った言葉を、思い出しながらドクオがツンに話しかける。

ξ゚⊿゚)ξ「はい、今日は私が奢ってあげるわ」

ツンはドクオの言葉に答えず、缶コーヒーを差し出す。

('A`)「……」

電話の後、そのことに関して何も語らないツンに苛立ちを覚えつつ、
ドクオは缶コーヒーを受け取り手すりに寄り掛かる。

495 : ◆DyhKUHe1jM :2007/10/31(水) 12:38:18.08 ID:GMYVJWfZ0
ξ゚⊿゚)ξ「……電話で言った通りよ」

暫く海を眺めながら、紅茶を飲んでいたツンが不意に口を開く。

ξ゚⊿゚)ξ「夏休みが終わったら、私はパパの所に行く」

('A`)「なんでだよ! なんで今更、美府市を離れる必要があるんだよ」

どうにも納得がいかないドクオが声を荒げる。

ξ゚⊿゚)ξ「前々からパパに、こっちに来いって言われてたの」

夜風にさらわれた髪を押さえつけながら、ツンは静かに語る。

ξ゚⊿゚)ξ「……やっぱり年頃の娘が、一人暮らしって言うのも不安みたいでさ」

('A`)「でも、お前は今までずっと美府市に居るって言ってたじゃねーか」

ξ゚ー゚)ξ「そこにこだわる理由が無くなっちゃったもん」

ツンはドクオに向かって寂しそうに微笑む。

ξ゚⊿゚)ξ「私がここにいたい理由はブーンがいたから。今は、こだわる必要がなくなっちゃた」

('A`)「ちょっと待てよ。しぃはどうすんだよ! 」

ξ゚⊿゚)ξ「……大事な友達よ。だから一回離れたいの」

496 : ◆DyhKUHe1jM :2007/10/31(水) 12:40:32.03 ID:GMYVJWfZ0
('A`#)「ワケわかんねぇよ! 」

ツンの言葉の真意が読み取れないドクオは声を荒げた。

('A`#)「やっと、お前らのわだかまりが無くなって、しぃも打ち解けてきたのになんで……」

ドクオの言葉を遮るようにツンの静かな、それでいてしっかりと通った声が響く。

ξ゚⊿゚)ξ「私たち何処にいてもずっと友達でしょ? 」

('A`;)「……」

ξ゚⊿゚)ξ「どうしても、一回気持ちをリセットしたいの。
      このまま一緒にいたら、また同じことを繰り返しそうだから」

まるでツンの決意を表わすかのように、凛と透き通った声が響く。

ξ゚ー゚)ξ「だから、一度みんなから離れるの。
      ……ワガママなのは分かってるけど、私はしぃと本当の友達になりたい」

そういったツンの笑顔は、今までドクオの見てきたツンの笑顔の中で一番綺麗だった。

ξ゚ー゚)ξ「……だから約束して。ブーンとしぃとドクオ、
      三人誰一人かけることなく美府大に合格するって、そこでまた再会するって」

今までずっと一緒にいた幼馴染だから、ドクオには分かってる。

今、止めても絶対にツンは受け入れない。


499 : ◆DyhKUHe1jM :2007/10/31(水) 12:43:48.82 ID:GMYVJWfZ0










( A ;)「……断る!! 」

それでも、ここで引き下がるほどドクオは大人ではなかった。







503 : ◆DyhKUHe1jM :2007/10/31(水) 12:46:06.42 ID:GMYVJWfZ0
( A ;)(ここでツンを行かせるくらいなら、死んだほうがマシだ! )

ドクオは前触れも無くツンを抱きしめた。

ξ;゚⊿゚)ξ「ちょ、ドクオ!! 何すんのよ!! 離して!! 」

急な出来事に暴れるツン。

( A #)「……うるせぇ、黙れ」

ξ;゚⊿゚)ξ「……ドクオ? 」

だが、ドクオの静かで短い言葉にツンは暴れる手を止める。

( A #)「ブーンと一緒にいるために残りたいって言ったり、
    しぃと本当の友達になりたいから離れたいって言ったり、
    ワガママなんだよ。オメーは」

ξ;゚⊿゚)ξ「……」

( A #)「昔っからそうだ。いつでも、俺とブーンにワガママ言い放題。
    ……でもな、今回は、……今回だけは俺のワガママ通させてもらう」

それまで怒気を含んでいたドクオの声が、急に優しくなる。

505 : ◆DyhKUHe1jM :2007/10/31(水) 12:48:12.06 ID:GMYVJWfZ0
( A )「気持ちなんか俺が全部リセットさせてやる」

そこまで言ったドクオは腕の力を抜き、手をツンの肩に乗せると、
真正面からツンを見据える。

ドクオの瞳には驚いた表情のツンが

ツンの瞳には真剣な表情のドクオが

それぞれ映っている。







('A`)「俺は、ツンがずっと好きだった。だから行くな。
    ……俺は、お前とずっと一緒にいたい」






ドクオは懇願するように言い切った。


508 : ◆DyhKUHe1jM :2007/10/31(水) 12:50:04.71 ID:GMYVJWfZ0
それからその場は沈黙が支配した。





二人の耳に聞こえてくるのは、波の打ち寄せる音と

自分の鼓動の音だけ。
















そして、その沈黙を打ち破るようにツンの声が響く。



510 : ◆DyhKUHe1jM :2007/10/31(水) 12:52:00.57 ID:GMYVJWfZ0
ξ ⊿ )ξ「……ドクオ、ありがとう……でも、ゴメン」

その言葉は感謝と拒絶。








ξ ⊿ )ξ「ドクオの私を想ってくれてる気持ちは、女の子としてスゴク嬉しい。
       ……でも、ううん、だからこそやっぱり一緒にいられない」










ξ ⊿ )ξ「ドクオの気持ちに真剣に答えたい。
      だから、ブーンへの気持ちもしぃへの気持ちも、
      ちゃんと自分自身で答えを出したい」

511 : ◆DyhKUHe1jM :2007/10/31(水) 12:54:01.23 ID:GMYVJWfZ0
ξ ⊿ )ξ「すごくワガママでゴメン。……でも、今はこれしか言えない」

ツンの言葉にドクオは何も言えなかった。

なぜなら……

















ξ;⊿;)ξ「……本当にゴメンね」

ずっと好きだった子が泣いていたから。

512 : ◆DyhKUHe1jM :2007/10/31(水) 12:56:06.56 ID:GMYVJWfZ0
('A`)「……わかった。もう何も言わないし、答えは再会した時に聞く」

ドクオはツンの肩に置いた手を下ろし、
ポケットからハンカチを取り出すとツンに渡した。

ξ;⊿;)ξ「……ゴメンね。……こんなに想ってくれてるのに何もしてあげられなくて、
       答えすら出してあげられなくて……ホントにゴメンね」

('A`)「いいさ、まだ答えが出ないって事は、振られてこれっきりってワケじゃねーんだ。
   ……それに、待つのには慣れてる。今まで待ってたんだし、後1年半くらいなんでもねーよ」

ξつー;)ξ「ありがとう……私、ドクオが友達で本当に良かった」

ツンはそういってドクオから受け取ったハンカチで涙を拭う。

('A`)「まぁ、再来年には『友達』じゃなくて『彼氏』になってるといいがな」

ツンが泣き止んだのを見てドクオは、いつものように「へっ」っと意地の悪い笑顔を浮かべる。

ξ゚⊿゚)ξ「それはどうかなー? ドクオ、顔がいまいちなんだもの」

ドクオが普段の調子で話すのにつられるように、ツンも普段の調子を取り戻していた。


515 : ◆DyhKUHe1jM :2007/10/31(水) 12:58:01.87 ID:GMYVJWfZ0
('A`)「確かにイケメンじゃねーのは認めるけど、ブーンに比べりゃ大分マシだろ? 」

ξ゚⊿゚)ξ「あれはあれで愛嬌があるわよ? 」

('A`)「……悪かったな、邪悪な顔してて」

ドクオはいじけた様に呟く。

ξ゚ー゚)ξ「クー姉は美人なのに、何で似てないのかしらね? 」

('A`)「言ってろ。……そろそろ帰るか? 」

ξ゚ー゚)ξ「うん」

そういって頷き、二人は美府岬を後にした。






518 : ◆DyhKUHe1jM :2007/10/31(水) 13:00:00.88 ID:GMYVJWfZ0
―時刻・PM11:03―

深夜の住宅街にバイクの排気音が響く。

('A`)「ほい、到着っと」

ξ゚⊿゚)ξ「ん。ありがと」

ツンはバイクを降りるとヘルメットをドクオに渡す。

ξ゚⊿゚)ξ「……ねぇ、ドクオ」

('A`)「なんだ? 」

ξ゚⊿゚)ξ「ホントに待っててくれるの?
      ……いい人がいたら別に私の事なんか気にしないで、付き合ってもいいんだよ? 」

受け取ったヘルメットをフックにかけるドクオに、ツンは少しだけ寂しそうに呟く。

('A`)「お前、それ皮肉か? 俺がそう簡単に彼女なんてつくれるわけねーだろ……それに」

ξ゚⊿゚)ξ「……それに? 」

('A`)「お前よりいい女なんて、そうそう見つかるかよ。……チャンスがあるうちは、待ってるよ」

既に自分の気持ちを言ってしまったドクオは、ためらうことも無くぶっきらぼうに答える。


520 : ◆DyhKUHe1jM :2007/10/31(水) 13:02:08.59 ID:GMYVJWfZ0
ξ////)ξ「あ、ありがと」

そういってツンは顔を赤くすると俯く。

('A`)「じゃあ、俺帰るわ。……出発の日は見送りに行くから」

そういってドクオはヘルメットを被りなおし、エンジンをかける。

ξ////)ξ「ど、ドクオ! ちょっとヘルメット脱いで」

ツンは慌ててドクオを呼び止めた。

('A`)「ん? 」

ツンの言葉にドクオはヘルメットを脱いで振り返る。
目の前にはツンの顔があった。

521 : ◆DyhKUHe1jM :2007/10/31(水) 13:03:20.99 ID:GMYVJWfZ0
ドクオがそれを確認したと同時に頬に何かが触れる。

ξ-⊿-)ξ「……んっ」

('A`;)(……ツンの唇)

その感触は一瞬だけですぐに離れた。

('A`;)「ツン、おま、何してんだよ! 」

ξ////)ξ「……えっと、美府岬に連れって行ってくれた事とか、
       いい女って言ってくれた事とか、全部ひっくるめたお礼と、
       後は、その……えっと……これから待たせる分の利息」

ドクオの言葉に対して、ツンはしどろもどろに答えるとまた俯く。

('A`;)「……なぁ、それは答えとは違うのか?」

ξ#///)ξ「か、勘違いしないでよ! ただ、私のワガママで一年半も待たせるのは
       悪いかなって思っただけなんだから! 自惚れんじゃないわよ!! 」

('A`)「へーへー、分かりましたよ。再会してから振られても文句言いませんよ」

そういってドクオはヘルメットを被り直し、深夜の闇の中に消えていった。


523 : ◆DyhKUHe1jM :2007/10/31(水) 13:05:01.44 ID:GMYVJWfZ0
―8月31日(金曜日)―

―時刻・AM11:24―

八月最後の日。四人は美府駅前にいた。

(*; -;)「ツンちゃん、ホントに行っちゃうの? 」

朝、待ち合わせたときからずっとこんな調子のしぃに、ツンが優しく話しかける。

ξ゚⊿゚)ξ「うん。……パパに心配かけるわけにもいかないしね」

(*; -;)「で、でも」

ξ゚⊿゚)ξ「ほら、泣かないの。冬休みには帰ってくるから」

(*; -;)「ほんとに? 」

ξ゚ー゚)ξ「当たり前でしょ? 私の地元はここだけよ」

( ^ω^)「ほら、しぃ。そんなに泣いてたらツンまで泣いちゃうからその辺にしておくお」

ブーンはそういってしぃにハンカチを手渡す。

(*つー;)「うん」

524 : ◆DyhKUHe1jM :2007/10/31(水) 13:07:04.88 ID:GMYVJWfZ0
ξ゚ー゚)ξ「しぃ、泣いてる暇なんか無いわよ? この馬鹿もきっちり美府大まで連れて来てね」

(*゚ー゚)「うん。任せてよ」

ξ゚⊿゚)ξ「ドクオもよ? しぃ一人に負担かけたら帰ってきたとき殺すわよ? 」

('A`)「わかってるよ。いざとなったら替え玉使ってでも合格させてやらぁ」

いつものように口元をゆがめ「へっ」と笑う。

(;^ω^)「そんなに心配しなくても、自力で受かって見せるお」

散々に言われたブーンが、最後くらいはとばかりに反撃する。

(*゚ー゚)「その意気込みが、成績に反映すればいいんだけどねー」

('A`)「ブーン、それが負け犬の遠吠えって言うんだ。一つ勉強になったな、覚えとけ」

ξ゚⊿゚)ξ「その言葉が信用できるくらいなら、
       しぃやドクオにわざわざ言わないわよ。こんな事」

( ;ω;)「ひどい言われようだお」

だが、三人の集中砲火を浴びて、あえなく撃沈した。

526 : ◆DyhKUHe1jM :2007/10/31(水) 13:09:04.60 ID:GMYVJWfZ0
ξ゚⊿゚)ξ「さて、そろそろ時間ね」

ツンは腕時計で時間を確認すると、ポツリと呟く。

ξ゚ー゚)ξ「じゃあ、そろそろ行くわ。……三人とも 『またね』 」

そういってツンはヒラヒラと手を振った。

(*゚ー゚)「うん、 『またね』 」

( ^ω^)「お?じゃあ 『また』 だお」

('A`)「ああ、『またな』」

四人とも 『さよなら』 とは言わない。











……約束したから。


528 : ◆DyhKUHe1jM :2007/10/31(水) 13:10:36.61 ID:GMYVJWfZ0











………… 『また、会える』 って。









530 : ◆DyhKUHe1jM :2007/10/31(水) 13:12:17.69 ID:GMYVJWfZ0
~ 一年半後 ~

―4月8日(木曜日)―

―AM7:02―

('A`)「なぁ、あの馬鹿は何してるわけ? 」

腕時計に視線を落とし、ドクオは苛立つように呟く。

(*゚ー゚)「さぁ? 私より付き合いの長いドックンに分からないのに、
     私が分かるわけ無いじゃない」

二人がそろってため息を吐いたところで、疾走する人影が現れた。

⊂ニニ(;^ω^)ニ⊃「ブーーーーン!!! 」

('A`#)「『ブーン! 』じゃねぇ!! 」

(;゚ω゚)「ぶひぃ!! 」

走ってきたブーンの腹に、ドクオの膝蹴りがきれいにめり込んだ。

('A`#)「てめぇは何回遅刻したら気が済むんだよ!! 」

(;^ω^)「これでも大急ぎで来たんだお」

(#゚ー゚)「デートの時とおんなじ言い訳。さすがに私も怒るよ」

そういってしぃはブーンの頬を両手でつかむと抓りあげる。


532 : ◆DyhKUHe1jM :2007/10/31(水) 13:14:03.35 ID:GMYVJWfZ0
<;TωT>「いでででででで!! ちょ、しぃデートの時より痛いお! 」

(#゚ー゚)「当たり前でしょ! 今日がどんな日か分かってるの?! 」

< ;ω;>「分かってるお……おっおっおっ、ほっぺたがとがっちゃったお」

そういってブーンは頬をさする。

< ;ω;>「顔が悪くなったらどうするんだお」

('A`)「安心しろ、元の顔も大した事無い」

ブーンの嘆きに、ドクオがお約束ともいえるツッコミを返す。

(#゚ー゚)「……ドックンだって大した事無いじゃん」

そこにいつものようにしぃの反撃が入る。

('A`)「はいはい、分かりましたよ。……おら、行くぞ」

しぃの相手もそこそこにドクオはさっさと改札をくぐり中に入っていった。


534 : ◆DyhKUHe1jM :2007/10/31(水) 13:16:00.73 ID:GMYVJWfZ0
(;^ω^)「ドクオは何をあせってるんだお? 」

ブーンはしぃが前もって買っておいた切符を受け取りながら、首を傾げる。

(*゚ー゚)「もー、ブーンは鈍いなぁ。決まってるでしょ」

ニコニコとしながらしぃが答える。

( ^ω^)「お? 」

(*゚ー゚)「……分からないならいいよ」

( ^ω^)「……じゃあ、僕らも行くかお」

(*゚ー゚)「うん」

そういって二人も後を追うように構内に入っていった。







537 : ◆DyhKUHe1jM :2007/10/31(水) 13:18:12.01 ID:GMYVJWfZ0
桜の花びらがヒラヒラと舞う中、一人たたずむ女性。







ξ゚⊿゚)ξ「……また、ブーンが遅刻でもしたのかしら? 」

ツンは美府大の正門前で腕時計に視線を落とすと、ため息をついた。

ξ#゚⊿゚)ξ「こんな日まで遅刻するとは、あの馬鹿いい度胸してるわね」

そんな怒りがこみ上げてきた頃、懐かしい声が響いてきた。

⊂ニニ( ^ω^)ニ⊃「ブーーーーン!!! 」

駅のほうから疾走してくるブーンだった。

( ^ω^)「ツン! 久しぶりだお! 」

ξ#゚⊿゚)ξ「だっしゃらぁーーー!! 」

( ゚ω(#)「ぐぼらっ!!」

約一年ぶりのツンの右フックが、そのブランクを感じさせない鋭さでブーンの顔面を捉えた。

539 : ◆DyhKUHe1jM :2007/10/31(水) 13:19:24.90 ID:GMYVJWfZ0
ξ#゚⊿゚)ξ「アンタはいつになったら時間を守れるようになるのよ!! 」

(;^ω(#)「正直すまんかったお。……だが、反省はしていないお」

ξ#゚⊿゚)ξ「反省しろ! 」

(#)ω(#)「あうちっ!」

そんなやり取りをしていると、遅れてきたしぃとドクオが合流した。

(*゚ー゚)「ツンちゃん、会いたかったよ! 」

ξ*゚⊿゚)ξ「しぃー。私も会いたかったよー」

しぃを視界に捉えたツンはブーンを放り出してしぃに抱きついた。

(*゚ー゚)「ツンちゃん苦しいよー」

ξ*゚⊿゚)ξ「久しぶりなんだから固いこと言わないの」

(*゚ー゚)「しょうがないなー。今日だけは特別だよ? 」

ξ*゚⊿゚)ξ「えー、今日だけなのー? これから毎日ハグしようよー」

(*゚ー゚)「却下します」

ξ*゚⊿゚)ξ「別に、しぃの許可取らなくてもするもん」

(*゚ー゚)「もー、ツンちゃんは相変わらずだね」


542 : ◆DyhKUHe1jM :2007/10/31(水) 13:21:06.38 ID:GMYVJWfZ0
ドクオもとりあえずブーンは無視してツンに話しかける。

('A`)「……よお、元気そうだな」

ξ*゚⊿゚)ξ「アンタは相変わらず不健康そうな顔してるわね」

しぃから離れることなくツンはドクオに皮肉を返す。

('A`)「バカップルの世話を押し付けられたら誰だってやつれるわ」

(#゚ー゚)「誰がバカップルなのかな? 」

('A`)「オメーとブーン以外に誰かいるなら、教えてもらいてぇもんだな」

(#゚ー゚)「むー、ケンカもせずに仲がいいのは認めるけど、バカップルは聞き捨てなら無いよ」

('A`)「その言葉がバカップルだって言ってんだよ」

しぃとドクオがにらみ合ってると後ろから声が聞こえた。

( ^ω^)「二人ともそこまでだお。それより大事なことを忘れてるお」

(*゚ー゚)「うん。そうだね」

('A`)「おっと、バカップルからかってる場合じゃなかったな」

(#゚ぺ)「むー、ドックンしつこい! 」


546 : ◆DyhKUHe1jM :2007/10/31(水) 13:22:28.41 ID:GMYVJWfZ0
そういってしぃは、ツンの腕を解きツンの正面に立ち、
それに倣うようにドクオとブーンもしぃの両脇に立つ。

(*゚ー゚)「ツンちゃん、お帰り」

( ^ω^)「お帰りだお。ツン」

('A`)「ツン、お帰り」







三人の言葉にツンも笑顔で答える。

ξ゚ー゚)ξ「ただいま」





549 : ◆DyhKUHe1jM :2007/10/31(水) 13:24:05.10 ID:GMYVJWfZ0
―時刻・PM6:27―

(;´ω`)「疲れたおー」

('A`;)「まったくだ」

ブーンはカーペットの上に大の字になり、ドクオはソファーにもたれかかる。

(;´ω`)「なんで、僕らがこんな事しなきゃいけないんだお?」

('A`;)「知るか」

(;´ω`)「普通、これって再会を祝って飲み会とかのパターンじゃないのかお? 
       なんで僕たち、ツンのアパートで荷物を片付けてるんだお? 」

('A`;)「だから、しらねーよ。強いて言うなら昨日引っ越しなんて無茶したツンのせいだろ」

男二人がへばっているとツンとしぃが戻ってきた。

ξ゚⊿゚)ξ「あら、随分片付いたじゃない」

(*゚ー゚)「二人ともお疲れ様。もうすぐお鍋できるから、お祝いしよ」

( ^ω^)「お? やっとかお? 」

('A`;)「オメー元気だな。俺はもう、くたくただよ」

鍋と聞いて起き上がるブーンと対照的に、ドクオはソファーにもたれたまま動かない。


553 : ◆DyhKUHe1jM :2007/10/31(水) 13:25:37.00 ID:GMYVJWfZ0
ξ゚⊿゚)ξ「ほら、ドクオ。起きてテーブルの上を片付けなさいよ。お鍋が置けないじゃない」

('A`;)「それくらいおめーやれよ」

ξ#゚⊿゚)ξ「働かざるもの食うべからずよ」

('A`;)「これ以上働いたら、労働基準法に違反するわ」

ξ#゚⊿゚)ξ「つべこべ、言わない! 」

('A`;)「……ホントわがままな女だぜ」

ξ゚ー゚)ξ「そんなの、昔から知ってるでしょ? 」

ツンがドクオの言葉に含みのある言い方で返す。

('A`)「へーへー分かりましたよ」

結局、何も言い返せなくなったドクオは体を起こし、ブーンとテーブルの上を片付けた。


555 : ◆DyhKUHe1jM :2007/10/31(水) 13:27:06.28 ID:GMYVJWfZ0
―時刻・PM8:41―

(*-ω-)「……zzz……もう、飲めないお」

酒に酔ったブーンはソファーで居眠りをしていた。

('A`)「ったく、未成年の癖に酒なんか持ち込みやがって。どーしようもねーな、この馬鹿」

その隣でドクオはあきれながらジンジャエールを飲む。

(*゚ー゚)「まぁまぁ、おめでたい時くらい、いいじゃない」

そこに、洗い物を終えたしぃが戻ってきた。

('A`)「一緒になって飲んでたお前が言っても、言い訳にしか聞こえねーよ」

しぃの方に向き直るとドクオは「へっ」と口元を歪めて笑う。

(*゚ー゚)「あはは、それもそうだね」

しぃが楽しそうに笑っていると、後ろからツンも戻ってきて口をはさむ。

ξ゚⊿゚)ξ「アンタだって人のこと言えないんじゃない? 」

そういってテーブルの上を指差す。

ξ゚⊿゚)ξ「タバコなんていつから吸い始めたのよ。人のうちで勝手に火、着けないでよね」

テーブルの上の携帯用灰皿には一本の吸殻が入っていた。

556 : ◆DyhKUHe1jM :2007/10/31(水) 13:29:06.85 ID:GMYVJWfZ0
ξ゚⊿゚)ξ「それにアンタだってお酒くらい飲むんでしょ? 」

('A`)「まぁ、嗜む程度にはな」

そういってドクオは頭を掻いた。

ξ゚⊿゚)ξ「なーにが嗜む程度よ。カッコつけちゃって」

(*゚ー゚)「あれ? そういえば今日、ドックン飲んでないね? なんで?」

('A`)「一回帰ってバイクで来てるからな。飲酒運転なんてまずいだろ? 」

そういって、ドクオはタバコに手を伸ばす。

('A`)「……ありゃ? さっきのがラス一か。自販機まだ買えるし、ちょっと買いに行って来るわ」

ドクオはジャケットを羽織ると立ち上がる。

ξ゚⊿゚)ξ「あ、なら私も行く。お酒もうないし、もうちょっと飲みたい気分だから」

('A`)「未成年はコンビニじゃ酒買えないだろ? あきらめろよ」

ξ゚⊿゚)ξ「ちょっと遠いけど24時間やってるスーパー行こ? あそこなら年齢確認されないから」

そういってツンはパーカーを羽織るとポケットに財布と携帯を突っ込む。

(*゚ー゚)「じゃあ、私は留守番してるから、私の分もお願い」

('A`)「ならバイクで行くか」

558 : ◆DyhKUHe1jM :2007/10/31(水) 13:31:07.51 ID:GMYVJWfZ0
ξ゚⊿゚)ξ「そうね。じゃあ、ちょっと行ってくるから、留守番よろしくね」

そういってツンは先に玄関を出て行った。

('A`)「じゃあ、すぐ戻るよ」

ドクオもツンを追って玄関に行こうとするところでしぃが呼び止める。

(*゚ー゚)「ドックン」

('A`)「ん? ゆっくりしてきた方がいいか? 」

ドクオはニヤニヤと笑いながらしぃとブーンを見比べる。

(;////)「そんなんじゃないよ! ……えっと」

('A`)「なんだよ? 」

(*゚ー゚)「がんばってね」

('A`)「何をがんばりゃいいのかねぇ? 」

ドクオはため息を吐いて、バイクのキーをポケットに突っ込む。

('A`)「まぁ、行ってくる。……ちょっと遅くなるかもな」

そう言い残してドクオも玄関を出て行った。


561 : ◆DyhKUHe1jM :2007/10/31(水) 13:32:29.55 ID:GMYVJWfZ0
ξ゚⊿゚)ξ「ドクオ、早く」

バイクの横でツンはドクオを急かす。

('A`)「へーへー。分かりましたよ、お嬢様」

そういってヘルメットをツンに手渡しバイクに跨る。

('A`)「……ちょっと、寄り道するぜ」

ξ゚⊿゚)ξ「いいけど、どこ行くの? 」

('A`)「……すぐ分かる。はよ、乗れ」

ξ゚⊿゚)ξ「……うん」

ツンはそれ以上何も聞かずに、ドクオの後ろに跨ると腰に手を回した。

それを確認してドクオは夜の闇の中にテールランプを踊らせた。

562 : ◆DyhKUHe1jM :2007/10/31(水) 13:34:00.73 ID:GMYVJWfZ0
―時刻・PM9:23―

ξ゚⊿゚)ξ「……やっぱり、ここなのね」

美府岬の展望台の手すりに手をかけ、ツンが呟く。

('A`)「お前も気に入ってくれたみたいだし、
    帰ってきたら一番に、ここに連れて来てやろうと思ってたからな」

そう言って、ドクオはいつものようにロイヤルミルクティを差し出す。

('A`)「どうよ? 一年半ぶりの美府岬は」

ξ゚ー゚)ξ「ありがと。ここは好きよ」

ドクオから受け取ったロイヤルミルクティを空け一口飲むと、ツンは笑顔で答える。

('A`)「そいつは良かった。ガソリンが無駄にならんで済む。最近はガソリンも高くてな」

そんなことを言いながら、ドクオは自販機で買ったタバコに火をつける。

ξ゚⊿゚)ξ「タバコなんて止めなさいよ」

('A`)「いいじゃねーか、マナーは守ってるんだし」

そういって近くの灰皿に灰を落とす。

ξ゚⊿゚)ξ「法律は守ってないでしょ? 」

('A`)「そりゃ、お互い様だ」


564 : ◆DyhKUHe1jM :2007/10/31(水) 13:35:49.86 ID:GMYVJWfZ0
ξ*゚ー^)ξ「お酒くらい、いいじゃない。ほんのり桜色で綺麗でしょ? 」

そういって微笑むとイタズラっぽくウィンクをする。

('A`)「ならタバコくらい、いいだろうよ。クールでカッコいいだろ? 」

ξ゚⊿゚)ξ「微妙」

ドクオはツンのセリフに対して皮肉を言ったつもりだったが、
ツンのほうが一枚上手のようだった。

('A`)「そーかよ」

そういって手すりに寄り掛かると缶コーヒーを一口飲む。

ξ゚⊿゚)ξ「そうやってタバコ持った手で缶コーヒー飲んでると、ちょっとカッコいいね。
      横顔しか見えない角度から見た場合限定だけど」

ツンはさらに追い打ちをかける。

ξ゚⊿゚)ξ「あっ、でも夜で場所がいいからかもね」

('A`)「あんまり、顔については触れるな。それ以上言ったらここから身投げするぞ」

ξ゚⊿゚)ξ「やーよ、私が帰れなくなるじゃない」

('A`)「はいはい、わかったよ」

そういってドクオはタバコを灰皿に押し付けた。


568 : ◆DyhKUHe1jM :2007/10/31(水) 13:38:18.37 ID:GMYVJWfZ0
それっきり二人は無言のまま、海を眺める。




('A`)「……どうだった? 」

最初に口を開いたのはドクオ。

ξ゚⊿゚)ξ「なにが? 」

('A`)「気持ちの整理はついたか? 」

一度、その話題に触れてしまえば後はどうなるのかくらい、二人とも分かっていた。

だから、ツンもドクオも今日一日その話題には触れずに過ごした。

それでも、一年半前別れを決意したこの場所でその話題に触れずにいることなど出来なかった。

('A`)(それを望んでいたのかもしれない)

ここに来たら、おそらくその話をすることになるのが分かっていて、ドクオはここに来た。

帰ってきたら一番に、ここに連れて来てやろうと思ってたなんて、ただの建前に過ぎなかった。

('A`)(必死だな、俺)

そんな事を考えているとツンが、海から視線を戻すことなく口を開く。

570 : ◆DyhKUHe1jM :2007/10/31(水) 13:39:56.94 ID:GMYVJWfZ0
ξ゚⊿゚)ξ「……よく、わかんない」

星の輝く夜空のように澄んだツンの声が、波の音を掻き消すようにドクオに届く。

ξ゚⊿゚)ξ「結局、なんだか分からなかった。分かったことは二つだけかな? 」

('A`)「二つ? 」

ξ゚⊿゚)ξ「うん」

ツンは振り向いてドクオを正面から見据える。

ξ゚⊿゚)ξ「……みんなと居ないと、寂しい。向こうでも友達は出来たけどね、なんか違うの。
      ブーンがいて、ドクオがいて、そして、しぃがいて。
      ……私の居場所はここなんだって思った」

('A`)「後ひとつは? 」

ξ゚⊿゚)ξ「……聞きたい? 」

('A`)「ああ」

ξ゚⊿゚)ξ「……じゃあ、目を閉じてくれる? 」

(-A-)「……」

ドクオはツンに言われるままに目を閉じる。

571 : ◆DyhKUHe1jM :2007/10/31(水) 13:41:17.44 ID:GMYVJWfZ0









『……もうひとつは、私の気持ちよ』

そうツンの言葉が聞こえたと同時に、ドクオの唇に何かが触れた。










577 : ◆DyhKUHe1jM :2007/10/31(水) 13:43:01.27 ID:GMYVJWfZ0
(-A-;)「……っ!」

ξ-⊿-)ξ「……んっ」

それがツンの唇であることに気付くまで数秒を要した。

(-A-)(甘い匂いがする……エンジェルハートだっけ? )

そんな事を考えていたら、唇に触れていた感触が離れた。

ξ////)ξ「……」

ドクオが目を開くと目の前には、顔を真っ赤にして俯くツンがいた。

('A`;)「なぁ、今のって……」

ξ////)ξ「ば、ばか! それくらい察しなさいよ! 」

ドクオが口を開こうとするとツンがそれを遮るように叫んだ。

ξ////)ξ「え、えっと、向こうでね、告白とかしてくる男の子はいたんだけど、
       その度に、『チャンスがあるうちは、待ってるよ』って言ってたドクオの顔が浮かんだの。
       ……それで、断ってるうちに、私に告白してくる人なんか居なくなっちゃったの」

そこまで言ってツンは俯いていた顔を上げると、真っ赤な顔のままドクオを睨む。

ξ////)ξ「……こ、この私に彼氏が居ないのは、アンタのせいなんだから! 
       せ、責任とって私の彼氏になんなさいよね! 」

そしてまたツンは俯いた。


581 : ◆DyhKUHe1jM :2007/10/31(水) 13:45:06.39 ID:GMYVJWfZ0
('A`)「……ツン」

そんなツンにドクオは優しく話しかける。

ξ////)ξ「な、なによ」

('A`)「俺でいいのか? 」

ドクオは自分でも意地の悪い質問だと思ったが、あえて聞いてみた。

ξ////)ξ「あ、当たり前でしょ! 」

('A`)「顔は悪いぞ」

ξ////)ξ「知ってるわよ! だいたい私、面食いじゃないわよ」

('A`)「性格も悪いぞ」

ξ////)ξ「それも、知ってるわよ! でも、それ以上に優しいことも知ってる」

('A`)「それでも俺でいいのか? 」

ξ////)ξ「しつこいわね! アンタでいいって言ってるでしょ! 」

('A`)「俺『で』いいのか? 」

ドクオは『で』を大きく強調して聞き返す。

585 : ◆DyhKUHe1jM :2007/10/31(水) 13:45:57.99 ID:GMYVJWfZ0
ξ////)ξ「うー。アンタ性格悪いわよ」

ツンは抗議めいた目でドクオを睨む。

('A`)「性格悪いのは知ってるんだろ? 」

ドクオはシレッとした態度で切り返す。

ξ////)ξ「うー、分かったわよ」

観念した様にそう言うとツンは、少しだけ黙る。









587 : ◆DyhKUHe1jM :2007/10/31(水) 13:47:19.33 ID:GMYVJWfZ0






ξ////)ξ「……ドクオじゃなきゃ…………ヤダ」

わずかな沈黙の後、消え入りそうな声でそう呟いた。







593 : ◆DyhKUHe1jM :2007/10/31(水) 13:49:10.89 ID:GMYVJWfZ0
('A`)「……ツン」

ξ////)ξ「な、何よ」

('∀`)「ありがとう。待ってて良かった」

ξ////)ξ「うん。……待っててくれてありがとう」





そういって二人はどちらとも無く顔を近づけると




満天の星空の下、波の音を聞きながら










二度目の口付けを交わした。


597 : ◆DyhKUHe1jM :2007/10/31(水) 13:51:07.23 ID:GMYVJWfZ0
―PM11:23―

ξ゚⊿゚)ξ「ただいま」

(*゚ー゚)「おかえり」

ツンの声にしぃは見ていたTVから視線を外し、ツンのほうを向いて出迎えた。

('A`)「なんだ、この馬鹿はまだ寝てるのか」

(*-ω-)「……zzz」

(*゚ー゚)「うん。さっきから突っついても、くすぐっても起きないよ」

そういってしぃはブーンの頬をツンツンと指でつつく。

(*゚ー゚)「それより何してたの? 遅かったね」

しぃの問いかけにツンとドクオは顔を見合す。

('A`)「まぁ、しぃにならいいか? 」

ξ////)ξ「……うー、ドクオから言ってよ」

(*゚ー゚)「ん? 何?」

どことなく楽しそうにしぃは聞き返す。

599 : ◆DyhKUHe1jM :2007/10/31(水) 13:53:09.61 ID:GMYVJWfZ0
('A`)「……お前、わかってるだろ? 」

ξ////)ξ「……そういうことよ」

しぃの態度に二人はあやふやな言葉を返す。

(*゚ー゚)「えー、ちゃんと言ってよ」

そんな二人を見比べながらしぃはさらに楽しそうに微笑む。

(*゚ー゚)「二人のこと心配してたんだから、ちゃんと説明してもらう権利くらいはあると思うんだけどなぁ」

('A`)「……やっぱり、分かってるじゃねぇかよ」

そういってドクオはドカッと腰を下ろしツンもその隣に座る。

(*゚ー゚)「むー、そんな事言うと今からブーンを叩き起こして、ブーンに追及させるよ
     ブーンは空気読めないから、しつこいよ? 」

そんなことを言いながらブーンの頬に指を当てる。

ξ////)ξ「わ、わかった! ちゃんと言うから! ……ドクオが」

('A`;)「ちょ、おま、俺かよ! ……はぁ、分かったよ」

しぃの脅迫にツンがそう答えるとドクオは、慌てながらも渋々承知した。

602 : ◆DyhKUHe1jM :2007/10/31(水) 13:54:24.51 ID:GMYVJWfZ0
('A`;)「えっと、その、なんだ。まぁ、しぃも察してるとは思うけどな」

しどろもどろに建前を述べるドクオ。

('A`;)(あー! もう、ヤケだ! )

あまりの恥ずかしさに卒倒しそうになったドクオは、
隣で恥ずかしそうにうつむいて座るツンの肩を抱き寄せる。

ξ;////)ξ「きゃ! ちょ、ドクオ! 」

('A`)「めでたく、ツンの彼氏になれました! 」

ξ////)ξ「うー」

いきなり抱き寄せられてドクオに抗議しようとした矢先に
そんなことを言われてツンは何も言えずにまたうつむく。

('A`)「……これで、満足かよ」

黙って二人を笑顔で見比べていたしぃに、ドクオはぶっきらぼうに言い捨てる。

(*゚ー゚)「うん! 満足! ドックン、待っててよかったね? 」

ここに至るまでドクオの相談役になっていたしぃは満足そうに頷く。

604 : ◆DyhKUHe1jM :2007/10/31(水) 13:56:00.52 ID:GMYVJWfZ0
('A`)「……ありがとよ」

(*゚ぺ)「むー。また、そんな可愛くない笑い方するー」

しぃの言葉にいつものように口をゆがめて笑うドクオ。
それに対してしぃが抗議する。

('A`)「わりぃな。もう、オメーには笑顔なんか見せられん。
   ……一番いい笑顔は一番大事な人の前でしか見せないことにした」

そんな抗議をドクオはサラッと返した。

ξ////)ξ「……」

ドクオの言葉にますます赤くなってうつむくツン。

(*゚ー゚)「きゃー、ドックン、カッコいい!! ツンちゃん良かったね? 」

そんな二人を見てしぃは本当にうれしそうに答えた。

ξ////)ξ「……うん、ありがと。でもね、一つだけ言っておく事があるの」

しぃの言葉にツンは少しだけ顔を上がると小さくそう答えた。

(*゚ー゚)「なに? 」

ξ////)ξ「……えっと、いくらカッコよくても、コレは私のだから! 」

ツンはそういうと、左肩にまわされたドクオの左手を右手でギュッと掴む。


607 : ◆DyhKUHe1jM :2007/10/31(水) 13:58:05.77 ID:GMYVJWfZ0
('A`;)「ちょ、おま、ツン! 何言ってんだよ! 」

ξ////)ξ「だって、ブーンよりいい男なんだから、取られたらヤダモン! 」

(#゚ー゚)(それは聞き捨てならないよ! ……口には出さないけど)

('A`;)「そんな事あるわけねーだろ? 」

ξ////)ξ「だって、私よりしぃの方が可愛いし、心配なんだもん! 」

('A`;)「大丈夫だって。俺の気持ちは変わらんから」

そんな、二人のやり取りを聞きながらしぃはボソッと呟いた。

(*゚ー゚)「……バカップル」

ξ////)ξ『お前が言うな! 』('A`;)






[ 2007/10/31 16:38 ] VIP | TB(0) | CM(0)



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